クマふと通信2025年3月号
Kumaft Tsushin
リフォームは全世帯対象!子育てグリーン住宅支援制度を活用して賢くリフォーム

省エネ住宅に対する国の大型補助金制度が2025年も継続されることになりました。『住宅省エネ2025キャンペーン』とは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、ストック住宅(既存住宅)の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上やエコ住宅設備の導入、高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援する、4つの補助事業の総称です。2023年から始まって大人気となった大型補助金制度『住宅省エネキャンペーン』の継続事業で4つの補助金制度がワンストップで申請利用できることが大きな特徴です。4つの制度とは環境省による「先進的窓リノベ2025事業」、国土交通省による「子育てグリーン住宅支援事業」、経済産業省による「給湯省エネ2025事業」「賃貸集合給湯省エネ2025事業」になります。
「子育てグリーン住宅支援事業」は従来の省エネ住宅の水準を上回る「GX志向型住宅」の新築や、子育て世帯などを対象とした「長期優良住宅」および「ZEH水準住宅」の新築を支援する他、既存住宅の省エネ性能を高めるリフォーム工事も補助対象となっています。今回は当制度によるリフォーム工事にスポットを当て概要をご紹介して参ります。
子育てグリーン住宅支援事業制度の概要

子育てグリーン住宅支援制度のリフォームに関する概要をご紹介します。
対象となるのは全世帯で、工事に着手した日付が2024年11月22日以降のもので2025年12月31日までに工事が完了するものが条件となります。
また、工事着手前に工事請負契約を締結することが必要となっています。交付申請は2025年3月下旬から予算上限に達するまでとなっており、全ての工事の完了後に申請が可能となります。任意で工事着手後に補助金の交付申請の予約が可能です。この予約によって補助金が一定期間確保されることとなりますが予約提出後3ヶ月以内(リフォーム一括申請については9ヶ月以内)または令和7年12月31日のいずれか早い日までに交付申請の提出が無かった場合、その予約は取り消されます。予約の完了はあくまでも着工から交付申請までの期間に予算の確保をするためだけのもので、交付申請可能な期間に交付申請を行って交付決定されない限り補助金交付は確定されません。
対象となるリフォーム工事と補助額
住宅取得者(リフォーム住宅の所有者(法人含む)居住者又は管理組合・管理組合法人)等が工事施工業者に工事を発注して実施するリフォーム工事が対象となります。
必須工事 | ①開口部の断熱改修 ②躯体の断熱改修 ③エコ住宅設備の設置 |
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附帯工事 | ④子育て対応改修 ⑤防災性向上改修 ⑥バリアフリー改修 ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入 |
上記①②③のいずれかの2つ以上の工事が必須となります。必須工事を⾏った場合に限り、附帯工事④⑤⑥の改修工事も対象となります。補助額は次のようになります。
Sタイプ ※必須工事①②③の全てを実施 | 60万円/戸 |
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Aタイプ ※必須工事①②③のいずれか2つを実施 | 40万円/戸 |
①開口部の断熱改修(必須工事)
開口部(窓・ドア)の断熱リフォームの補助額は、改修後の断熱レベルと開口部のサイズ、工事内容で一定額が定められています。開口部の大きさの区分及び改修方法に応じて定める下表に示す補助額に、施工箇所数を乗じて算出した補助額となります。

②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修(必須工事)
外壁 | 169,000円/戸 (84,000円/戸)※ |
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屋根・天井 | 60,000円/戸 (30,000円/戸)※ |
床 | 105,000円/戸 (52,000円/戸)※ |
※は部分断熱の場合の補助額になります。
③エコ住宅設備の設置(必須工事)
下表の住宅設備のうち、太陽熱利用システム、高断熱浴槽、高効率給湯器、蓄電池については、その設置台数によらず、設置を行った設備の種類に応じた補助額、節水型トイレ、節湯水栓については、設置を行った設備の種類に応じた補助額にその台数を乗じた補助額を算定し、それらの合計が補助額となります。
太陽熱利用システム | 30,000円/戸 |
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節水型トイレ![]() |
掃除しやすい機能あり 23,000円/戸 上記以外 21,000円/戸 |
高断熱浴槽![]() |
32,000円/戸 |
高効率給湯機 | 30,000円/戸 |
節湯水栓![]() |
6,000円/戸 |
蓄電池 | 64,000円/戸 |
④子育て対応改修:家事負担の軽減に資する設備の設置
下表の住宅設備について、その設置台数によらず設置を行った設備の種類に応じた補助額となります。
ビルトイン食器洗機![]() |
25,000円/戸 |
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掃除しやすいレンジフード![]() |
13,000円/戸 |
ビルトイン自動調理対応コンロ![]() |
15,000円/戸 |
浴室乾燥機(壁掛けタイプ含む)![]() |
23,000円/戸 |
宅配ボックス | 住戸専用の場合 11,000円/戸 共用の場合 11,000円/ボックス |
⑤防災性向上改修
防災性向上改修とは、暴風雨などで屋根瓦等の飛来物の衝突に対しても安全性を有すると確認された合わせガラス、または複層ガラスの窓にすることです。サイズによって一定の補助額が定められています。
⑥バリアフリー改修
次のバリアフリー工事について、その箇所数によらず、改修を行った対象工事の種類に応じた補助額の合計が補助額となります。
手すりの設置 | 便所、浴室、脱衣室、その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路のうちいずれか1箇所以上に1本以上の手すりを取り付ける工事 6,000円/戸 |
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段差解消 | 便所、浴室、脱衣室、その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路のうち、いずれか1箇所以上の床の段差を解消する工事(勝手口その他屋外に面する開口の出入口及び上がりかまち並びに浴室の出入口にあっては、段差を小さくする工事を含みます) 7,000円/戸 |
廊下幅等の拡張 | 介助用の車いすで容易に移動するために通路又は出入口のうち、いずれか1箇所以上の幅を拡張する工事 28,000円/戸 |
衝撃緩和畳の設置 | 衝撃緩和畳を新設又は入れ替えにより設置する工事(4.5畳以上設置する場合に限る) 21,000円/戸 |
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
対象となる空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置については設置を行った設備の下表の冷房能力に応じた補助額にその台数を乗じた補助額を算定し、それらを合計した額が補助額となります。
エアコンの冷房能力 3.6kW以上 | 27,000円/戸 |
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エアコンの冷房能力 2.2kw超~3.6kw未満 | 24,000円/戸 |
エアコンの冷房能力 2.2kW以下 | 20,000円/戸 |
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
対象となるリフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入に対して、7,000円/1契約の補助があります。
リフォームするなら今!

「子育てグリーン住宅支援事業」を活用してリフォームすると1戸あたり最大60万円の補助金を受け取ることができます。リフォームの場合は全世帯が対象となりますのでお住まいの不具合や住宅設備機器の老朽化などが気になっている方は補助金が活用できるこのタイミングでリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。環境省の「先進的窓リノベ2025事業」、経済産業省の「給湯省エネ2025事業」「賃貸集合給湯省エネ2025事業」との併用が可能です。これら補助金制度は2025年12月末まで実施される予定ですが予算上限に達すると早めに終了することがありますのでまずはクラフトホームにご相談下さいませ。
申請はクラフトホームにお任せください
補助金の申請はクラフトホームが承ります。現在のお住まいのどこをどのように手を加えるとどのくらい快適になるのか、また工事にどのくらいの金額の補助が受けられるのかを細かくシミュレーションしてプランングして参ります。5年後、10年後を考えたお住まいづくりの事ならどのような事でもお気軽にクラフトホームにご相談下さいませ。
