クマふと通信2022年5月号
Kumaft Tsushin
リフォームでペットも人も安全で快適に
2021年(令和3年)の調査によると国内で飼われているペット(犬・猫)は1600万頭を超えているそうです。特にコロナ禍でペットは生活に癒しを与えたり、家族間のコミュニケーションを深める存在として沢山の家庭で愛されています。
今回はペットと暮らしている方必見のリフォームポイントについてご紹介して参ります。
フローリング・畳のリフォームポイント
フローリングは掃除がしやすく人にとっては快適ですが、犬や猫などのペットにとっては滑りやすいため、足腰に大きな負担を掛けることとなり股関節形成不全や膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアなどの原因となります。犬の場合、爪を地面に食い込ませ力強く蹴るようにして走ります。フローリングでは爪を食い込ませることが出来ず、常に踏ん張りながら歩いているような状態になっている訳でので、前述したような怪我のリスクが高くなるのです。フローリングの部屋でペットと一緒に生活するのでしたら、走っても安全なように表面に滑り止めコーティング施工をするのがおすすめです。ペットにとって安全なだけでなく、表面を傷や汚れから保護する効果もあります。
また、主に猫の爪で痛みやすい和室の畳は和紙表(わしおもて)にすると安心です。これは和紙を編みこんだ畳で井草畳の3倍以上の耐久性があるものです。表面を特殊加工してあるので撥水性も非常に高く、万が一ペットが粗相をしてしまっても水拭きが出来ます。
クロスのリフォームポイント
猫を飼われている世帯ではクロスを爪で引っ掻いてしまい、その下のボードまで削ってしまうケースが多く見受けられます。クロスメーカーのサンゲツの『スーパー耐久性』はキズに強いペット対応の壁装材です。表面をクラレ製の『エバールフィルム』という樹脂で加工しています。これは車のガソリンタンクなどにも使用されており匂いの遮断性も抗菌性も非常に高い素材です。
キズに強く匂いが吸着しにくく汚れも落としやすいこのクロスはペット可の賃貸物件などでも使用されています。(写真左が『スーパー耐久性』、右が一般のビニールクロス)
ペットに合わせて動線を考えましょう
ペットの種類や個体の性格などによって動線の作り方は様々です。犬と猫では動き方も動く範囲も違いますしお気に入りの居場所も異なってきます。それらを飼い主さんが十分に理解した上で動線を考えたリフォームをプランニングしましょう。
猫にはキャットタワーやキャットウォークを設置して「安心して高い場所にいたい」という気持ちを満たした空間を作ります。日当たりや暑さ・寒さ対策にも考慮して高さや幅・スペースなどを変えた棚板を組み合わせたキャットウォークで猫のお気に入りの場所を作りましょう。
写真はクラフトホームが施工したキャットウォークのあるリビングルームのリフォーム施工例です。ランダムなサイズと高さで飽きのこない配置を心掛けました。
クラフトホームの施工例 =トリミングが出来る洗面室=
ご家庭でワンちゃんのトリミングが出来るようにとのご依頼で洗面室をリフォームしました。
トリミングがしやすいように幅1800mmの超ワイドサイズのカウンターにワンちゃんがストレスを感じないサイズのベッセル式の大型洗面器を設置しました。飼い主さんの腰に負担が掛からない高さにしっかりと現場で調整し、水栓はデッキタイプのシャワー水栓、壁面は水はねを考慮した可愛らしいモザイクタイルで仕上げています。