クマふと通信2023年5月号
Kumaft Tsushin
イヤなコバエを防ぐには?知っておきたい対策
いつの間にか侵入してくるコバエ…文字通り五月蝿いですし衛生的にも良くない気がしますね?今回は春から初夏にかけて大量発生するコバエの対策法についてご紹介して参ります。
コバエの種類と特徴
一般に2~5mm程度の飛ぶ虫を総称してコバエと呼び、様々な種類が存在します。家庭で目にするコバエの多くは以下の3種類です。
ショウジョウバエ
体長2~3mm程度のコバエで、黄赤色の体と赤い目が特徴です。この最もメジャーなコバエは生ゴミに発生し、酢やアルコール、腐った果物などに集まることが多いためキッチンで飛んでいる姿を良く見かけます。約10日で卵から成虫になり、寿命は1~2ヶ月ほどと言われています。
キノコバエ
網戸をすり抜けられるほど小さくスリムな体が特徴のキノコバエは、観葉植物の腐葉土に産卵します。土に生えるキノコを養分にして育つため、日当たりが悪く湿った植木鉢には注意が必要です。卵から成虫になるまで約1ヶ月と成長は遅いですが、成虫になれば寿命は短く4~10日ほどと言われています。
チョウバエ
トイレでよく見かけるコバエです。体長は1~5mm程度で、体色は灰色から黒色です。湿地を好み、幼虫は浴室の排水口や下水管のヘドロの中にも発生します。卵から成虫になるまでは約2週間、成虫になってからの寿命も約2週間と言われます。このコバエは夜行性で日中はあまり飛び回ったりせず壁に止まってじっとしていることが多いです。
コバエが発生しやすい時期や場所
コバエは気温が20℃以上で湿度が高い時期を好むため、4~11月に発生しやすくなります。気密性が高い住宅では暖房により室温が保たれるので、条件が整えば真冬でも室内で発生し活動することもあります。特に湿気のあるキッチンや浴室、洗濯機周辺、トイレなどで見かけやすいです。
排水口や排水管内に溜まった汚れから発生することも多いので、こまめに掃除することを心掛けましょう。また、生ゴミや、食べ残しにもたかる習性がありますので水廻りやキッチンは清潔に保つようにしましょう。アルコールや腐葉土を好むコバエもいますのでお酒の飲み残しが入った容器を放置したりせず室内の観葉植物は清潔に保ちましょう。
コバエが大量発生する理由
「コバエは寿命が短いため、数匹飛んでいるのを見かけたくらいなら大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、一回に100個以上産卵をする種類も存在しますので注意が必要です。産卵後2~3日で孵化し、約10日~1ヶ月で成虫となります。さらに成長したコバエは複数回産卵するといわれているため、成虫1匹から1,000匹以上が発生してしまうかもしれません。この圧倒的な繁殖力の高さから「気付けば大量発生していた…」という事態になる可能性もありますので、コバエを見つけたらすぐに撃退しておきましょう。
コバエ対策に効果的な駆除方法
コバエを駆除するためには、どの種類のコバエが発生しているのかを突き止めて発生源を特定することが重要です。効果的な駆除方法についてご紹介して参ります。
殺虫スプレー
最も一般的で手軽なのは殺虫スプレーの使用です。主成分のエアゾールはコバエにも有効fですので直接噴射しましょう。ただし殺虫スプレーは卵には効きません。孵化して出てきたコバエのみ有効ですので根絶させるのは難しいと言えます。
誘引捕獲の駆除剤
コバエが好む匂いで誘引し殺虫する置型タイプの駆除剤です。コバエを見かける場所に設置するだけで効果を発揮します。便利なアイテムですが有効期限を過ぎても置きっぱなしにしがちという問題もあります。コバエが集まった状態のまま放置することは不衛生ですので交換時期は守って使用するようにしましょう。
めんつゆトラップでコバエを撃退しましょう
自宅にあるものでコバエを撃退できるめんつゆトラップの作り方をご紹介します。殺虫成分の薬剤などを含まないため安心・安全でお手軽に作れるコバエ撃退アイテムです。これはコバエが好む匂いでおびき寄せて溺れさせる仕組みになっています。コバエの体には水を弾く性質があるめんつゆの中に食器用洗剤を入れるところがポイントです。洗剤に含まれる界面活性剤で水の弾きを抑え、コバエがめんつゆ内に沈んで溺れてしまうのです。
ご覧のようにとても簡単に作れますのでお試し下さい。ただしこのトラップの有効期間は1週間です。それ以上放置しないようにご注意下さい。
水廻りや窓のリフォームでコバエのない清潔なお住まいを
水廻りに発生するする事が多いコバエの根絶にはやはり清潔が第一です。キッチンや浴室の排水管周辺も長年の汚れでお掃除しても根本的な解決にならない事もあります。また、侵入経路である窓の気密性を高めるのもポイントです。これらはリフォームで解決することが可能です。
是非お気軽にクラフトホームにお問い合わせ下さいませ。