クマふと通信2023年3月号
Kumaft Tsushin
手口が巧妙化する『アポ電』、その内容と対処法とは?
実在する機関や企業、家族を騙り家族構成や資産状況等を聞き出そうとする「アポ電」が増加しています。
特殊詐欺や強盗などの犯罪グループが犯行前に行う電話は、2022年1年間で12万件を超えており、前年と比べて20%も増えています。連続強盗事件の指示役「ルフィ」関連の事件が大きな話題となった今年1月下旬以降でも、全国で不審電話が約50件あるということです。
アポ電の内容と目的は?
特殊詐欺や強盗などのグループは犯罪前に個人の様々な情報を聞き出すためにアポ電を掛けます。一説によると個人情報が明記された『名簿』が闇ルートで流通していて、掲載されている情報の整合性の確認と犯罪に役立つ情報をさらに入手したいために警察やテレビ局などの機関や企業、あるいは身内の名乗り電話を使って確認しているということです。
アポとはアポイントメント=面会などの約束・予約の略です。
①在宅確認
アポ電の目的の1つ目に挙げられるのは『在宅確認』です。札幌市では「3時ごろ、きょう行くね」という不審な電話が急増、2月中に180件以上のアポ電が確認されています。『今から行く』という言葉から親しい人物か孫や子どもと間違えて、そこから個人情報を取られたりする可能性があります。
②家族がそばにいるか
目的の2つ目は『家族がそばにいるか』の確認です。広島県では警察官を騙り「先日、空き巣と詐欺で男2人を逮捕しました。心当たりがないか家族にも確認したいので代わってもらえますか?」という電話があり、家族に代わろうとしたところで切れたそうです。
何らかの犯行に及ぶ際、住人の数は少ないに越したことはありません。同居する家族の有無、あるいは居る時間や居ない時間などの情報を掴もうとしています。
③一人暮らしか
3つ目の目的は『一人暮らしか』どうかの確認です。消防署職員を名乗る人物から「災害時にすぐに救助できるよう、一人暮らしか確認をしています」という内容の電話があったと報告されています。消防によると独居のご高齢者などの情報は自治体から所轄消防署に提供されるもので消防署員が自らそのような調査をする事はないということです。
④資産状況の確認
さらに『資産状況の確認』と思われるアポ電の例もあります。テレビ番組の制作会社を騙り「所得は500万円より上ですか?」という電話があり「お金のことは答えられません」と断ると後日、警察の協力団体を名乗る人物から「テレビ番組に関して電話がありませんでしたか?捜査で押収した名簿に名前が登録されています」と掛かってきた例があります。
この例のように一回目の電話が詐欺だというのを聞かされると、二回目の電話を信じてしまい個人情報を答えてしまうケースがあります。
どうやって対処したらいいの?
着信番号通知や録音機能を活用し、誰からの電話なのか分かった上で電話に出るなどしてトラブルを回避しましょう。心当たりのない着信に出てしまった場合も、みだりに自分の名前を名乗らないことが大切です。家族構成や資産状況を聞かれたら、すぐに電話を切りましょう。
「迷惑電話防止対策」機能付きの電話機の使用
電話機を防犯機能付きのものに交換するのもおすすめです。例えば知らない番号からの着信には「この電話は録音されますので、あらかじめご了承ください」などとメッセージが流れます。また、実際に相手との会話を録音できるため、いざというときの証拠にすることが可能です。自動応答機能や非通知お断り機能など便利な機能を搭載したものもあります。
不審な電話があったら即#9110へ
不審な電話があったら、すぐに警察や消費生活センター等に相談しましょう。警察相談専用電話は「#9110」、消費者ホットラインは「188」です。
リフォームで防犯対策を!
ガラスの間に強度に優れた樹脂中間膜を挟み込んだ、破壊されにくい防犯タイプの複層ガラスを使用した窓リフォームで防犯対策をしましょう。高強度面格子の設置、カメラ付きインターフォンやセンサーライト、防犯カメラの設置など防犯リフォームはクラフトホームにご用命下さい。