クマふと通信2022年2月号
Kumaft Tsushin
寒い冬でも換気は重要!効率的な換気でご家族の健康を守りましょう
コロナ禍で、空気の質に対する関心が高まり換気の重要性が見直されています。換気とは室内の空気と室外の空気を入れ換えることで部屋の空気中にある汚染物資を屋外へ出したり薄めたりすることです。
汚染物質とは?
汚染物質(人間に対して悪い物)には二酸化炭素(CO₂)、一酸化炭素(CO)、ホルムアルデヒド(HCHO)、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなどがあります。
意外と知られていないことですが、室内のCO₂濃度が1000ppmになると思考力、集中力が低下していきます。ドアや窓を閉め切って石油ストーブを使用しているとCO₂濃度が上昇してしまいますので寒い冬でも換気は非常に重要なのです。
エアコンで換気はできる?
エアコンから出ている空気は屋外から取り込んだものだと思ってエアコン運転で換気が出来ると誤解されている方も多いかと思います。
エアコンは部屋の中の空気を吸い込んで暖めたり冷やしたりして部屋の中に戻す構造です(暖房運転時は写真のようなイメージになります)。屋内と屋外の空気を入れ換えるものではありませんので、ほとんどのエアコンでは換気することは出来ません。
換気の効率は「換気回数」がポイント
2003年の改正建築基準法で住宅の場合「0.5回/h」の換気が義務付けられており、24時間換気システム等の機器で一定の換気が確保されています。とは言え窓を開けて積極的に換気を行うことも非常に大切です。換気の効率は「換気回数」で測られ『部屋の空気が一定の時間に入れ替わる回数」を表してます。
「0.5回/h」は1時間で部屋の空気の半分が入れ替わることになり、「10回/h」なら部屋に空気を入れ換えるのに6分程度の換気で済む計算となります。換気回数とは部屋の空気が入れ替わるスピードを表すもので、回数が多いほど短時間で換気が可能になります。
風の「入口」と「出口」を作って効率的に
効率良く換気をするには風の「入口」と「出口」を作るようにしましょう。1カ所の窓でも換気効果はありますが、空気の淀みが解消されにくいことがあります。空気の流れを作るため複数の窓がある場合は二方向の壁の窓を開けましょう。特に対角配置の窓を開けると部屋の中を空気が循環しやすくなり、効果的に換気が出来ます。
効率的な冬の換気とは?
まずエアコンの暖房を入れ室内を適度に暖め手からエアコンは運転状態で窓を開けて換気をしましょう。冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても室温が下がりにくくなます。部屋の温度が上がる前に窓を開けてしまうと、室温とエアコンの設定温度の差が広がり、エアコンへの負荷が掛かり電気代が上がってしまう原因になります。
また多くのエアコンは窓の近くに設置されています。運転中の換気は出来るだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。
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