クマふと通信2021年10月号
Kumaft Tsushin
約半分は家庭から? 知って減らそう『食品ロス』
買い過ぎ・期限切れ・食べ残し・過剰な除去(野菜の皮など)等により本来食べられたはずなのに廃棄されてしまう食品を『食品ロス』と言います。10月は食品ロス削減月間で10月30日は食品ロス削減の日です。今回は食品ロスの現状と家庭でできる削減対策についてご紹介します。
日本の食品ロスの現状
日本では年間約600万トンの食品ロスが発生しています。
そのうち約半分近くの46%が家庭から廃棄されています。家庭系の食品ロスについて消費者庁が平成29年に徳島県で実施した食品ロス削減に関する実証事業の結果によると、まだ食べられるのに捨てた理由として①食べ残し57%、②傷んでいた23%、③期限切れ11%(賞味期限切れ6%、消費期限切れ5%)の順で多いことが分かりました。また家庭で捨てられやすい食品は①主食(ごはん・パン・麺類など)、②野菜、③おかずの順で多いという結果が出ています。
食品ロスを減らすためにできることは?
食品ロスを減らすための小さな行動も一人ひとりが取り組むことで、大きな削減に繋がります。
基本は買物時に「使い切る分だけ買う」、料理を作る際は「作りすぎない」こと、そして「食べきる」ことが重要です。
ご家庭でも実践しやすく効果がある取り組みとして特にポイントとなるのは「使い切る分だけ買う」ということで、そのためには①家にある食材や食品をチェックしておく ②肉や魚の保存方法を工夫する ③食材の特性に注意して保存する ④ストック食材を利用する ⑤野菜の保存方法を工夫する ⑥食材により冷蔵庫内の保管場所を工夫する などが挙げられます。
買物時に工夫すること
まずは家の中にどんな食品・食材があるのか把握しておくことが重要です。事前に冷蔵庫や食品庫の食材を確認するにしましょう。買物前にストックをメモしたり冷蔵庫内を携帯電話のカメラで撮影しておくのも良いでしょう。
この一手間だけでも家にあるのにまた同じ食材を買ってしまうという無駄を減らすことが出来ます。
調理・食事で工夫すること
誤った方法で保存すると、食品の劣化が早くなる場合があります。正しい保存方法で食品をおいしく食べきるようにしましょう。ストックしてある食材を優先的に使うレシピを中心に考え、体調や健康を考慮して食べきれる量の料理を作るように心掛けましょう。
また野菜の皮、葉、芯や茎などには十分食べられる箇所もありますので過剰に除去しないようにしましょう。
消費期限と賞味期限の確認
食品の期限表示は「消費期限」と「賞味期限」の2種類があります。いずれも開封していない状態で表示されている保存方法で保存した場合の期限が表示されています。
消費期限は「食べても安全な期限」で賞味期限は「おいしく食べることができる期限」を指しています。
一度開封した食品はこれらの期限に関わらず早めに食べ切るようにしましょう。
キッチン・冷蔵庫内の「見える化」を実践しましょう
まず食品庫の食材を調味料、麺類、乾物、粉もの、飲み物などにカテゴリ分けしましょう。冷蔵庫は定番食材、調理予定の食材、期限切れの近いものなどに分類しておきましょう。
詰め過ぎず余裕を持った配置にして食材が奥に埋もれてしまわないように心掛けましょう。それぞれ置き場所を決めてメモやクリップなどで表示をつけておけば混同せずに分類できます。
スーパーの陳列棚のように、ご家庭の食品棚や冷蔵庫も期限が長い食品を奥に、期限が短い食品を手前に保管しましょう。
また、常備しておきたい食材は残量がどれぐらいになったら補充するかなどのルールをあらかじめ決めておくと良いでしょう。
キッチンリフォームで食品ロスを軽減
クラフトホームのキッチンリフォームでは収納スペースたっぷりのシステムキッチンをご提案しております。調理時の動線を考慮した配置で機能性が高く調味料や食材のストックが一目瞭然で「見える化」に最適です。食品ロスの一助にも繋がるキッチンリフォームをご検討下さい。
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