クマふと通信2021年7月号
Kumaft Tsushin
落雷から家電やパソコンを守るには…知っておきたい雷対策
これから本格的な夏が到来すると落雷を伴うゲリラ豪雨が頻発します。特に落雷のピークは7月~8月と言われ(右グラフ参照:2015年~2019年の全国月別落雷数:フランクリンジャパン調べ)、落雷により家電やパソコンが被害を受けてしまうケースも発生しています。
今回はご家庭で出来る落雷対策をご紹介いたします。
どうして雷で家電やパソコンが被害を受けるの?
家電を故障させるのは、「雷サージ」と呼ばれる現象が原因です。これは落雷時に一時的に発生する過剰な電圧・電流のことで、雷の直撃や落雷で発生した電圧が誘導電流を起こし周囲に影響を及ぼすことから発生します。
雷の電圧が電線・電話線・TVアンテナ線などのケーブルをつたって屋内に流れこみ、家電やパソコンに誤作動や故障をもたらす原因となります。特に最近では、パソコンやテレビなどインターネット回線に接続されたネットワーク家電が増えてきています。これらはコンセントだけでなくアンテナ線、ケーブルなど様々な配線で結ばれているので、雷の被害でネット接続ができなくなったり電源が入らなくなるといったトラブルが起こる可能性も高くなっています。
落雷による被害を防ぐには…
まず第一は電源と家電やパソコンを遮断することですがその都度の抜き差しは手間が掛かりますし、落雷が迫っている時に電源に触れるのは危険です。そこでお薦めしたいのが雷サージ保護機能付きの電源タップです。
これは雷の過剰な電圧を吸収して家電の故障を防いでくれる電源タップです。ただし一度過電圧を吸収すると保護機能を失ってしまうのでずっと使用することは出来ませんので注意が必要です。
この他、故障を防ぐ方法ではありませんが火災保険には落雷による被害も補償内容に含んでいる商品もありますので対策の一つとしてチェックしておくと良いでしょう。
雷発生時の注意
雷が鳴りはじめたら、感電する恐れもありますので家電やパソコンの電源には触れないようにしましょう。特に電話機やファクス、ネットワーク家電など複数のケーブルで接続されている通信機器は被害を受けやすくなっていますので注意しましょう。
また、停電してしまった時には家電製品の電源プラグをコンセントから抜くことをお薦めします。これは復帰の際に、電源につないでいる家電製品が一斉に運転を再開してヒューズやブレーカーが飛ぶ恐れがあるためです。
特にエアコンや電子レンジなどは電力の消費量が高いため、優先的に対応しておくと良いでしょう。
誘導雷にご注意!
一般的に戸建て住宅に雷が直撃する『直撃雷』の危険はないと言われています。マンションなども避雷針の設置により同様ですが、『誘導雷』による被害を食い止めるのはなかなか難しいと言われています。誘導雷とは近くに落雷した際に拡散するエネルギーによって電磁界が大きく乱されることにより発生するもので、近くに敷設されている電線やケーブルから屋内の電気機器に対して誘導電流が発生します。
雷サージによる家電やパソコン等の被害は、ほぼこの誘導雷によるものです。
ゲリラ豪雨・台風対策は今のうちに…
本格的なシーズンが到来する前に窓や雨樋、屋根、外壁などのチェックをしておいてはいかがでしょうか?少しでも気になる箇所がございましたら、お気軽にクラフトホームにご用命下さい。
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